交通事故の後遺障害の異議申し立ての基本を徹底紹介!例文、書式についても!

交通事故にあわれた方で、後遺障害の申請をしたが、納得のいく認定が得られず、異議を申し立てたいと思った方はたくさんいます。

しかし、交通事故に巻き込まれても初めての方は非常に多く、異議申立の書き方すらわからない方々は多いと思います。

また、「交通事故の異議申し立て書は書き方で認められる確率が変わる?」という質問がよくあるのでそれらについても解説していこうと思います。

そこで、この記事では

  • 交通事故の異議申し立て書類は書き方で変わるのか
  • 書き方
  • 許容されやすい書き方

以上の3本構成で進めていこうと思います。

交通事故の異議申し立て書類は書き方によって許容の確率が変わる?

 

書類審査

自賠責保険における後遺障害の異議申立は原則書類審査であり、提出された書類を審査する形を取ります。

そのため、後遺障害が重症であっても、提出書類から判断できないと異議を許容することができません。

つまり、この点が書き方によって後遺障害の許容される確率に関与してると言われる要因です。

書き方がとても重要になる

異議申立は提出された異議申立書に記載されている内容が妥当かどうかを判断し、審査が行われます。

記事後半で解説しますが、異議申立の認容は以下の2点を満たす場合です。よってこの2点を満たす書き方をしなければなりません。

  • 初回申請の認定結果が不合理
  • 被害者に残存する症状が被害者の主張後遺障害の認定基準かどうか

その他の書類の重要性

ここで押さえておきたいおきたいのが、上記の2点を満たすだけで必ずしも後遺障害が認容されるわけではありません。

認容を得るには、提出した異議申立書に記載されている内容を裏付ける資料が必要になります。

そしてこの別資料の書き方も重要となってくるわけです、、、。

以下に後遺障害の異議申立の場合と裁判の場合の各結論までのプロセスや順序をまとめておきます。

 

後遺障害の異議申立と裁判の結論までのプロセス

後遺障害の異議申立 裁判
A

後遺障害の等級

権利
B 認定基準

法律の要件

C 異議申立書

  • 初回申請の認定結果が不合理
  • 被害者に残存する症状が被害者の主張後遺障害の認定基準かどうか
起訴・準備書類

  • 相手側の主張の不合理性
  • 法律の要件を満たす主張
D 添付資料

証拠

 

後遺障害の異議申立と裁判の結論までの手順

  1. CがDより裏付けられるか
  2. CがBを満たしているか
  3. Bが満たされる結果Aが認められる

後遺障害の異議申立書の書き方

決まった書き方は存在しない

まず、異議申立書に決まった形式はありません。保険会社に依頼すればテンプレートを提供してくれますが、その形式でなければならないというわけではありません。

※保険会社から提供されるテンプレートは記載する枠が設けられているために自由記載というものがしにくいために、書き勝手はよくないです。

決まった形式はありませんが、修正しやすいようにPCを用いて作成することをおすすめします。

具体的な書き方

形式面と実質面

後遺障害の異議申立書に決まった形式がないと言いましたが、記載するべき内容は存在します。

具体的に異議申立書には

  • 形式面の記載するべき事項
  • 実質面での異議申立の趣旨及び理由

のどちらも記載する必要があります。

形式面の記載事項

通常、文頭には異議申立書の提出先を記載します。しかし、提出先は異議申立の方法によって異なってきます。

任意保険会社が主体の場合

この場合、事前認定という方法になるために、異議申立書の提出先は任意保険会社となります。

被害者自身が主体の場合

この場合、被害者請求という方法になるために、異議申立書の提出先は相手側の自賠責保険会社となります。

その他の形式面の記載内容は、、、、

日付、住所・氏名・電話番号、事故日、証明書番号、初回申請の認定結果など

異議申立書の形式面での記載内容の参考

記載内容 概要・備考
提出先 事前認定の場合:任意保険会社

被害者請求の場合:自賠責保険会社

日付 申立書提出日
住所・氏名・電話番号 被害者の情報を記載する
事故日 交通事故証明書に記載
証明書番号 交通事故証明書に記載
初回申請の認定結果 変更を求める対象の明確化

実質面の記載内容

異議申立の趣旨を記載

通常、被害者が異議申立により認定を求める後遺障害の等級の記載をします。

申し立て理由

後遺障害の異議申立は

  • 初回申請の結果の破棄の要求
  • 新しい後遺障害の認定請求

以上の2つの側面を有しているといえます。これらの側面に合わせて、

初回申請の認定結果が不合理、被害者に残存する症状が被害者の主張後遺障害の認定基準かどうかを記載します。

12級を狙う場合の異議申立書の例

※「https://弁護士交通事故.com/kouishougai_igi-4/」 引用

ここで、異議申立書のイメージをもつために例を基に説明したいと思います。

  • 「肩関節の3/4以下の可動域制限があるが、初回申請では器質的損傷が認められず、後遺障害診断書には上は3/4以下に制限されていない」

以上のことを理由に非該当とされたとします。

異議申立の趣旨

例の場合、趣旨としては

「申立人の後遺障害につき、自賠法施行令別表第二第12級6号に該当するとの認定を求める」

などの内容の記載が必要です。

異議申立の理由

初回申請の認定結果が不合理

検査画像や、医療照会などの資料より、

  • 肩関節の可動域制限の根拠となりうる器質的損傷が存在

このことを理論的・説得的に記載しなければなりません。

  • 後遺障害診断書記載の肩関節の可動域の数字自体の誤り

これについても説明する必要があります。

被害者に残存する症状が被害者の主張後遺障害の認定基準かどうか

医師に修正してもらった後遺障害診断書や新たな診断書の試料により

  • 器質的損傷が認められる方の肩関節の可動域が他方の3/4以下に制限

以上の事実を論理的に記載する必要があります。

※あくまで一例にすぎないので参考程度にお願いします。

認容の可能性を高める書き方の紹介

医師に医療照会する場合

ここでは後遺障害の異議申立する場合において、認容の可能性を高める書き方を記載していきたいと思います。

まず、医師に医療照会をする場合についてです。ここでのポイントしては

  • 論点となっている部分や後遺障害の認定基準を質問の前に説明する
  • 質問方法をオープンでなく、解答範囲を限定させたクローズクエスチョンにする

※医師に漠然と医療照会をしても認容確率が上がるわけではありません。また、医師にとっても負担度が増すだけなので、以上のような方法を取ることで、よい回答が得られ、かつ医師の負担も軽減できます。

その他の医証を求める場合

新たな診断書や後遺障害診断書の修正・意見書などの新たな医証を医師に依頼する場合ついて触れていきます。

  • 後遺障害の認定基準などを説明し、当初の診断自体の誤りを指摘しているわけではないことを把握してもらう

医師からすると、修正と言われると当初の診断が誤りだと捉えらえ、抵抗感を覚える可能性があります。

先ほどの可動域制限の例をとると、、、、

  • 後遺障害の認定基準から、定められた測定肢位がある
  • 可動域は通常5度刻みであること
  • 他動運動の他人の介助は手を添える程度であり、自動運動と5-10度程度ある

などを説明しなければなりません。

陳述書の書き方

後遺障害の異議申立の資料として、被害者の陳述書を書くことがあります。

陳述書とは、日本の民事訴訟において当事者から提出される証拠の一種であり、訴訟当事者や関係者の言い分等をまとめたものに本人が署名した書類を指します。

陳述書の書き方のポイントは

  • 自覚障害のうち異議申立で争いになるところを詳しく記載する
  • 自覚障害が仕事や生活に支障を及ぼしているかの関連性を記載する
  • 認定結果や加害者に感情的な不満がないように注意する

 

 

以上が異議申立書の基本的な書き方となります。正解はないですが、この記事のポイントをしっかりと意識すればよりいいものが書けると思います。ぜひ参考にしてください

 

 

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